diary日 記 2023 / 03/ 01

ヨコハマの市歌に背中を押されて思うこと

私たち日本人のお行儀がいいと、褒められることが多いですよね。サッカーのワールド・カップでは選手たちだけではなく、サポーターのマナーの良さが話題になりました。インバウンドで訪れる外人旅行者たちも、口々に私たち日本人が親切だと褒めてくれます。大富豪を襲う強盗窃盗事件がマスコミを賑わしてますが、わが国が犯罪大国になったわけではありません。大昔、日本人は空気と安全はタダだと思っていると、おっしゃった首相がいらっしゃいました。あのころにくらべれば多少意識が変わり、施錠して出かける方がふえたかな(笑)。それでも折に触れて申しますが、配達さんが荷物を公道やマンションの入り口に置いたままお届け先のお宅に行ってしまえる国は、地球上に日本だけです。「防犯カメラが作動しているからじゃないの?」が通用する地域は、都心でもごく一部です。そうそう、それと水道の蛇口から出てくる水も、以前より格段に美味しくなってますよね。キッチンにある浄水器のおかげもあるけど、一時のようにミネラルウォーターを買わなくてよくなっていると思います。ほんとNIPPONという国は、ミラクルだらけ。ウクライナ侵攻以来、物価が急上昇しているといっても、他の先進国にくらべたら驚くほど安いそうです。みずほ銀行の来年度の新入社員の初任給が、一挙に5万円以上アップ。大手、準大手企業が追随してベースアップに踏み切るでしょうから、物価も上がって当然です。一方で安さ競争が続く外食業界はどうなるの、人手不足はetc. お上の方針にならって、お給料を上げられる企業はむしろ少数派。政府が働き方改革だなどとぶち上げても、問題山積み結果は矛盾だらけですよね。終身雇用制のもとで維持されていた社員とその家族の心の安寧が、わが国の高度成長のエネルギー源ではなかったかと今にして思えます。心の充足なくして、前向きな労働意欲は望めませんもんね。ましてや少子化対策だからとオカネをばら撒いたからといって、ムリは通ってもムリですよ。昔の人がいった、衣食足りて心の礼節を知るという一文が、ずっしり重みをまします。さてここまで易しい左翼的なお喋りをお聞きくださって、ありがとうございました。以上は下欄の素晴らしさを、引き出したいがためのイントロでした。それでは次に、今回の本題に入ります。

小学生のころ、始業式や終業式、卒業式に当たり前のように合唱していた、横浜市歌の魅力を再確認いたしました。鎖国という長い帳から目覚めたわが国が列国の刺激を受け、果敢に上昇気流に乗っていった明治人のプライドと躍動感が伝わって来るではありませんか。姉に教えられて検索してみましたら、作詞が森林太郎。そうです、鴎外だったことにさらなる感動が募りました。軍医、官僚でもあった文豪、森鴎外が本名の林太郎として作詞したのがコレです。長く忘れていた横浜の市歌が今の混沌とした世の中で、しっかりしろと私たちの背中を押してくれてます。ぜひ、スマホで聴いてみてください。『最後の一句』も短編ですから、ぜひね。

わが日の本は島国よ 朝日輝く海に
連なりそばたつ島国なれば あらゆる国より舟こそ通え
されば港の数多かれど この横浜にまさるあらめや
昔思えばとまやの煙 ちらりほらりと立てりしところ