diary日 記 2022 / 04 / 01

ご飯と納豆で他国に依存しない自立した国に

今からでも遅くないですよ、人口も少なくなっているのですから。食料自給率を上げるにはどうしたらいいか、私たちの真剣な課題です。今回の大国ロシアによるウクライナ侵攻で、なおさら必然性に拍車がかかったのではないでしょうか。ロシアから買っている食料品が多いわが国は、今回の戦争でダメージを受けるのは避けられないでしょうしね。その前に、コロナがありました。コロナで休校になり、学校給食がなくなったので牛乳が余って廃棄処分になるなんて。北海道の酪農家さんたちは政府の増産の掛け声で牛の飼育数をふやし、高騰する輸入飼料にあえぎながら頑張ってくださっているというのに、なんたることでしょう。私たちの危惧を知ってか、コンビニ大手が余剰牛乳のスポット販売を開始。お昼のニュースで、1リットル紙パックを次々手に取る消費者たちの姿を見てほっとしました。わが国の食品ロスについても、反省する時期です。スーパーに並んだ食品は、消費期限が迫っているものから買いましょう。食料自給率38%という嘆かわしい現状から脱出しなくては。それにしてもなぜ、基準がカロリーベースなのかしら。食料自給率の計算方は二種類あって、私たちの不安を募らせる38%という数字は国民一人ひとりのカロリー摂取量における国内産食料の比率です。もう一方の算定法に生産額ベースというのがありまして、それは一人ひとりが食べた食料の生産額で計算する方法です。精肉にしてもお野菜も国内産の方が高いですから、生産額ベースだと自給率が一挙に66%に跳ね上がります。都市生活者の私たちが努力しても農産物の収穫量を上げることはできないとお考えでしょうが、生産額ベースを考えるとどうにかできそうな気がします。ベビーブームの時代ではないのですから、生産者さんたちにお願いして、耕作放棄されて荒れ放題になっている土地を農地に戻して、お野菜や穀物を作っていただきましょう。休耕地でも管轄は農水省ですから、やたらに手は出せません。しっかりしたプロの農業集団にギャラを払って、肥沃な農地に復活させてもらってください。私たち高い税金を払っているのですから、そのくらいいう権利はあると思います。部品から労働力まで、部品の原材料のほとんどを輸入品に頼っている自動車など工業製品にくらべて、農作物に占める輸入依存度は低いはずです。トヨタのレクサスと果物ではわが国のGDPへの貢献度はちがうでしょうが、バブル経済は過去の仇花。国民の健康を維持する食は、自国で賄えるようにしなければ。食料生産を充実させて、他国の顔色を伺わずにすむ自立した国家に生まれ変わろうではありませんか。

数年前から、山形県の高畠の作り手さんから、納豆を月イチで送ってもらっております。有機農法で栽培された大豆そのものが大粒で最高に美味しく、お値段はスーパー並みです。半分は冷凍して、大切にいただいてます。その他に……リンゴとリンゴジュースは、信州さみず村のリンゴ専業農家さんです。自分だけいいものを食べればいいとは思っておりませんが、作り手さんたちのお顔が見える農作物は魅力です。今回のロシアと中国の動きで、目が醒めました。といっても、いうのは簡単ですが、農業は半端なく大変ですよね。草むしりもできない私は、畑で採れたお野菜や納豆を買うだけですもんね。今日はマジメな話にお付き合いくださってありがとうございました。次回はまた、南仏へでもお連れしましょうか、ア・ビアント!!!!!!!