diary日 記 2022 / 03 / 15

世にも簡単なチーズ・ケーキ

先回、ウクライナを舞台にしたソフィア・ローレン主演の『ひまわり』について書きましたら反響がよく、なん人かの方にメールをいただき、ありがとうございました。パリで暮らすようになって、初めて行ったスーパーの食用油の棚にあったひまわりの絵が描かれている黄色いプラスチックのボトルを手に取って、とてもうれしかった記憶が蘇ります。モンパルナス駅の近くのINNOというスーパーで、後々までこのスーパーに行くときは、インスピレーションゲームのようにトゥルネソルと書かれた真っ黄色のボトルを思い浮かべたものです。トゥルが回るでソルがソレイユを短縮していると思うので、向日葵そのものですよね。今も同じプラスチック容器で売られている、人気のひまわり油です。それにしても激しさを増すロシア側のウクライナ攻撃に、現代の世界政治のレベルでなぜ「待った!!!」がかけられないのかしら。国連に大勢集まって会議していながら進展がないなんて、わが国の国会の体たらくも、あながち避難できないのかもしれないという気がしてきます。そんなこんなで手持ち無沙汰さも手伝い、最近やけに人気が高いチーズ・ケーキを久しぶりに作ってみようと思いつきました。たまたま頂いたチーズの詰め合わせの中に、350gのクリーム・チーズがあったからですけどね。ジョルジュ・サンド(略してGS)という店をしていた当時にも、冷蔵商品にチーズ・ケーキがございましたが、私が作ったのは一、二度くらいかも。情が乗らないというか、べつに嫌いなわけではありませんが、いつの間にかスタッフさんが作ってくれていたのでスルーしてました。当時、バターや生クリームなどの乳製品と一緒に、中澤乳業さんが届けてくださっていたフィラデルフィアのクリーム・チーズを使ってました。今回、箱に入っていたのはニュージーランド製でしたが、なん年ぶりかで作ってみて完成度の高さに感心。自画自賛ではなく、だれが作っても失敗しないという意味ですよ。それに、ざっくり計算してみましたが、コストがかからないのも人気の秘訣かもしれません。丸いホール型で焼くより、パウンド型で焼いた方が包みやすいので、結果的にGSスタイルになってしまって笑えました。それでは裏技ナシのスーパーレシピ通りに、下欄でご一緒に作ってみましょう。180°のオーブンで40分ほど焼くので、ベイクドですね。

下準備として、パウンド型の底にクッキング・ペーパーを敷いてください。小麦粉の量が少なくベーキングパウダーも使わないので、一度膨らんでも焼き上がってから締まります。クリーム・チーズ200gの他にお砂糖を70g、卵を80gと生クリーム160gですが、200gパックなので40g残っても使いみちがないので200g使っちゃいましょう。それと小麦粉を20gとレモン半分の搾り汁をご用意ください。あとはハンドミキサーがやってくれますから、混ぜる順番が狂うと手間が倍になるのでご注意くださいね。ボールにクリーム・チーズを入れてペースト状になったところでお砂糖を加え、滑らかになったら卵を混ぜて生クリームです。最後に小麦粉を振り入れ、レモンを忘れずに入れて容器に流しましょう。バターとお砂糖と卵、小麦粉を同量で作るカトル・カールと比べて、互角のイージー度ですよ。焼き菓子を作るのは趣味ですが、自分で食べるなら実は小豆物に目がない私。食べ盛りがいるわけではないので、友人をランチにお呼びするときなどに作り、食べきれない分はご近所におすそ分け。パウンド型は、小分けにしてセロハンで包みやすくて便利です。虚無感に捉われたときの特効薬はお菓子りが一番、ぜひ、お作りになってみてくださいな