diary日 記 2022 / 02 / 01

最近、中華に凝ってます

レストランを探したりUbarを試すわけではなく、中華メニューをふやす楽しみにはまってます。きっかけは昨年末、用事があって親友と歩いていたときに通りかかった中華食材店でした。オープンして三か月目だそうでしたから、ぎっしり並んだ食材の鮮度も抜群。クコの実やキクラゲなどの乾物の品揃えも多く、冷凍食品のコーナーがとても充実してました。パリ時代は文革で一族郎党、パリに逃げて来た中華レストランのオーナーが知り合いにいたので、浮き粉でさまざまな点心の作り方を教えてもらい、ハッカオと呼ばれていた蝦餃をよく作りました。大久保の中華食材店の冷凍コーナーには水餃子だけでも10種類ほどあって、最高値と最安値の差が100円くらいしかないので、どれにしたらいいか迷います。場所が大久保だからか、店員さんもお客にも日本人はいつ行っても私だけ。お店の方はまことに感じがいいのですが、日本語も英語もまったく通じません。まったくといっては語弊がありますね、見様見真似で親指と人差し指で丸を作り、「シュリンプ・テンシン」の冷凍と説明すると、指三本で3階と教えてくれましたから。それではこれから、目下、新メニューに挑戦している中華のお話をお聞きください。中華は食卓を囲む人数が品数だそうで、おもてなしなら五人以上が理想です。

まず、点心が蒸し上がるまでの時間稼ぎはピータンとザーサイ。ザーサイは袋から出して、前の晩から水に漬けて塩抜きしたものをスライサーで極薄にし、太白の白胡麻油をほんの少しなじませる程度でもみもみ。ピータンは縦四つにカットしてきれいに並べ、大量の白髪ねぎをのせておきましょう。ザーサイはうず高く盛って、一度買ったら美味しかった辛みピーナツのおつまみも添えます。そうこうしているうちに蝦餃が透明に蒸し上がるので、その少し後にお出しできるタイミングで、今が旬の牡蠣春巻きを揚げます。殻を剥く生食の牡蠣は門司から取ってますが、春巻き用は広島の大粒が迫力満点。日本製の春巻きの皮に大粒を三つ並べて、戻した春雨をつなぎにして揚げる寸前に巻きます。作り置きしておくと春巻きの皮がべたついて、上手に揚がらないので、こちらは短時間勝負。冷凍の小籠包もなかなか美味しかったので、メニューに取り入れてます。点心タイムはそれで終わりにして、今回のスペシャリテは試しに買った北京ダッグでした。まさか売っているとは思わなかったのですが、ダメもとで「ガアガア・パタパタ」と手で鴨の真似して、上から吊るすポーズで驚きの的中!!!! 日本語も英語も通じない韓国のBTSみたいな金髪の男の子がわかってくれて、1階の階段のすぐ脇にあると。左手を縦に上下させるジェスチャーでショーケースの左端がわかったのですから、アジアン・コミュニティーは健在。パリの中華レストランでテイクアウトする北京ダックは小ぶりの焼き立てでしたが、大久保のは胴体だけで30㌢近くあり、フォア・グラを取ったあとの鴨がローストされて縮んだ感じでテカリはありません。モノは試し、北京ダックについては前日からシンクに出して解凍、胡麻油に蜂蜜とお醤油を混ぜてかけながらオーブンで焼き直して正解でした。皮だけで、あまり食べるところはありませんが、そこにあるだけで三ツ星。他にメインもございますが、台湾製の冷凍中華食材をストックするために室外に置ける冷凍庫を買うことにしました。