diary日 記 2021 / 10 / 01

美味しいモンブランを作りましょう

モンブランは秋冬ケーキの代表選手。見た目もエレガントで、お味もほっこり。ふんわり滑らかな舌触りも、日本人好みですよね。そこで本日はこれから、本格的なモンブランを作ってみましょう。それも超のつく、イージー・モンブランといきますね。お材料を冷蔵庫にストックしておけば、アフタヌーンティーに、お夕食後のデザートに大活躍。デパートの有名パティシエさんのより小ぶりに仕上げ、出来立て感を召し上がっていただけて最高のおもてなしになります。本場フランスのモンブランの芯はサクサクしたメレンゲです。私も以前はシーズンはじめに純白のメレンゲをたくさん焼いて冷凍しておきましたが、最近はスポンジに水で薄めたラム酒を浸して芯にしてます。本来はメレンゲですが、マロンクリームの滑らかさの延長でスプーンに触った芯は、柔らかい食感がふさわしいような気がしてきたので日本風にデフォルメ。フランス人は甘いメレンゲが大好きですが、私たちの嗜好ではちょっとねという気もいたしますしね。それでは、ご用意いただくお材料を並べてみましょう。芯にするスポンジは、スーパーで売られているカステラの買い置きで十分。形は角でも丸でも、まわりをマロンクリームで覆ってしまうのでお好みで。スポンジを砂糖水で倍に薄めたラム酒に浸して、バットに人数分を並べておいてください。マロンクリームのお材料は、フランスのサバトン社のマロンペーストが私は使いやすいと思います。マロンピュレとマロンクリームの中間で、生クリームと混ぜやすい逸品です。フランス北東部、アルデンヌ地方の栗をそのままペーストにしているので1㌔缶で2千円ちょっとしますが、250㌘に分けて保存袋で冷凍しておくと秋冬で使い切るにはベストな量です。「サバトン社マロンペースト」で検索なさるとすぐ出てきますから、ぜひ、お求めください。すでに加糖されているので、生クリームを加えるだけで栗の香り高いクリームができ上ります。重複しますが、お材料はスポンジ+サバトン社のマロンペースト+生クリーム+ラム酒+砂糖+仕上げトッピング用の栗を個数分です。お道具はハンドミキサーがあるとベストですが、なかったら手動でも可ですし、細目の絞り出しが見つからなかったら、ディナー用ナイフでモンブラン壁面を作ってもユニークで面白いです。

それではまず、ラム酒に浸したスポンジの上に大匙で生クリームを盛ります。マロンペーストに生クリームを混ぜてクリーム状にして絞り袋に入れ、モンブランの山頂に向かって正確に一気にぐるぐる絞り出してください。安定剤を使わないのが素人菓子の特権ですから、ダレないようにスピーディーに進めましょう。最後まで仕上げておいて冷蔵庫に入れておく手もありますから、焦らなくても大丈夫。トッピングに甘栗がよく乗ってますが、栗きんとん用の瓶入りの黄色い栗をカットしてもかわいらしいです。デザート用にプチ・モンブランになさりたいのでしたら、天津甘栗より金粉も効果的です。お土産でいただいたスミレの砂糖漬けをお持ちでしたら、甘栗の代わりにするとよりおしゃれ。モンブランの他にもうひとつ、小分けにしたサバトンのマロンペーストが最高に威力を発揮するデザートをお教えしましょう。マロン・アイスクリームがそれで、生クリームではなく市販のホテル使用のバニラアイスにマーブル風に混ぜるだけでOK。ガトーショコラとの相性抜群で、感動的ですらあります。ちょっと気が早いですが、X’masの本格ビュッシュ・ド・ノエルのデコも、マロンクリームが最高。ああいい感じ、ゆく秋をマロンクリームでご堪能ください。