diary日 記 2021 / 08 / 01

地方のスーパーから産直のススメ

以前もこのページで書きましたが、しばらく前に新宿のデパ地下のお総菜コーナーでみつけて以来、いぶりがっこ入りのポテトサラダが私の定番に加わりました。料理のレシピはアイデアなので著作物ではないとはいえ、デパ地下の食品コーナーを通るたびに、お惣菜開発の熾烈な競争を目の当たりにする気がします。これでもかこれでもかとナルシスティックに欲張る、日本人の特性が全開になってますよね。「ああ、あそこはダメよ。購買欲をそそるために寒天でつや出ししてるから……」とか「ガラス側だけがいいのよね……」のほかに、「安そうだけど、ちょっと買うと千円を超える…」など様々。それがわかっていても食指が動いたのが、いぶりがっこのポテトサラダで想像通りのマヨネーズ味でした。超簡単で、とりわけ男性向きのメニューでもあります。いぶりがっこ自体に強烈な個性がありますから、お味はそれだけで十分。いぶりがっこが入っていたビニールの袋に残った漬け汁がパーフェクトな調味料になり、食感もよく生ハムなど足元にも及びません。これに味をしめ、燻製の利いた似たようなお漬物で試してみましたがダメですね。いぶりがっこにこだわっている私のために、ご親戚が東北に多い親友が秋田の従妹さんに頼んで、何種類もいぶりがっこを送ってくださいました。どれも遜色なく美味しく、さすがと唸りました。その中の「極み」と書かれた袋に貼ってあったシールを鋏で切り取り、ダメモトで販売元をインターネットで検索。ほんと、便利な世の中になりましたよね。

「横手市のスーパー マルシメ」で検索いたしましたらすぐアクセスでき、「ご意見」のところをクリックしていぶりがっこがほしい旨の用件を簡単に書いて送信。翌朝、といっても夜型の朝寝坊なのでパソコンを開いたのが10時頃でしたが、受信トレイに(株)マルシメ ファーマーズ事業部のSさんからのご返事があるではありませんか。商品は翌日発送、着払いOKということでアナログな私にとってはクレジットカード入力なしでRakutenよりずっと便利。それになによりも、横手市の生鮮食品売り場の雰囲気がパソコンから漂ってきてくれて感動いたしました。文明の利器はこうやって有効利用しなければバチが当たると、なんともさわやかな気分でおります。Rakutenを経由するより可視空間が広がった気がしてラッキー!!!! よくよく考えれば、その方が消費者にとって、賢い選択に決まってます。宣伝費やコミッションもないわけですから、これが正真正銘の産地直送であることに遅ればせながら気付きました。それだけではありません、ファーマーズ事業部は生産者と直結。親友の従妹さんはご近所のスーパーのマルシメに出向いてくださり、作り手さんが明記されているコーナーでいぶりがっこを買ってくださったことがわかり、ありがたいやら嬉しいやら。猛暑に、真冬のかまくらにお呼ばれしたような気分になりました。(株)マルシメさんは地元密着をうたっていらっしゃいますが、私たちが欲しいものはまさにそうした商品です。秋になったら、キリタンポもお願いしてみたいし、ふるさと納税より私はこのタイプが好きかも。日本の地方には、まだまだ東京では手に入らない名物がどっさりありそうですもんね。