diary日 記 2021 / 03 / 01

テレワークのおかげで、食卓が豊かになった

“禍を転じて福となす” の諺通りの現象が、コロナのおかげで生まれたのはありがたいことです。衣食住の場面でそれが顕著で、まず食が明らかに変化。私の周りの働くママたちの多くがテレワークのおかげで、食卓にまともな料理を並べられるようになったと満足していらっしゃるようです。在宅に切り替わった当初は食事を作る側にも子供さんたちにも、戸惑いがあってギクシャクしていらしたようです。プロの料理人さんでも海外出張などで厨房に立たない日が続くと腕が鈍るそうですから、素人ならなおさら。料理下手を自認していらしたワーキングママたちを襲った仕事+家事の試練は相当だったことでしょう。それまでご主人や子供さんたちの了解事項になっていた「ママはお仕事だから」のエクスキューズが、なくなってしまったわけですもんね。ところが昨年の夏を過ぎたころから、料理が苦手だったはずの彼女たちが晴れやかに、「やれば、できるじゃない」に転身。通勤時間を調理にあてることで、和洋中もイタリアンも思いのままとまではいきませんが、コロナ以前にくらべたら大進歩とか。日々の食事作りについては女性だけでなく、ときには男性も参入。以前は週末にしかいなかった男性たちの姿が、平日のスーパーで目立ちます。飲み会がなくなったこともあり、スーパーのお酒の売り上げがふえて当然。フランス産の鴨の骨付きモモ肉をパソコンで検索して買って以来、私の受信トレイに「男の台所」と題した楽天の通販が頻繁に入るようになりました。フォアグラ入りハンバーグや仔牛の粗挽きといった、高級食材のオンパレード。男性の方が材料費を惜しまない傾向があるのか、女性が買っているのか不思議ですが、レストランに行ったつもりで食材を奢る人たちをターゲットにしているのはまちがいなし。いずれにしても、家でのお食事が美味しくて楽しいのが、幸せの源ですね。

住環境にもテレワークの光明が多大で、大掃除を決行された方がたくさんいらっしゃいます。仕事スペースの確保が急務だったわけですが、テレビ会議中のパパの仕事ぶりを見て子供さんが緊張したといった素晴らしい副産物もお聞きしました。よほど多くの方が大掃除をなさったようで、粗大ごみの回収の順番がなかなか回って来ませんでした。壊れたデロンギとダイソンの掃除機に回収シールを貼って、当日を待つこと約一か月。賃貸でも分譲でも、家計費に占める住居費の割合を思えば、1㎡も無駄にはできません。コロナで家にいる時間がふえた分だけ、そのことを痛感なさってめでたしめでたい。最後に残った衣ですが、こちらの異変は女性限定。男性はマスク必着になっただけですが、女性たちは変わりました。コスメの売り上げが激減だそうですが、道往く女性たちのアイメイクが格段に進化。目は口ほどにモノを言うを地で行く、目元メイクが素晴らしい。道でご挨拶されても、一瞬、どなただったかしらと思ってしまうほどです。以上、コロナの賜物を書きましたが、 コロナ禍だからこそ考え出した知恵にほかなりません。会社の業績が落ちても、あなたのせいではありません。片付いた部屋で美味しいものを食べて、マスク美人になろう。いいじゃないですか、意識の中に自分以外の誰かがいると思う気持ちが大事。じきにお花見、桜の大木の下でひっそりふたりで「ボン・サンテ!!!!」といって乾杯しましょう。