diary日 記 2020 / 09 / 01

「客貨混載」、日本はスゴイ!!!!

久しぶりに、「スゴイ!!!!」と感嘆の声を上げました。作った料理とお菓子をクール便で群馬に送るために、ヤマトさんに集荷をお願いしたときのことでした。送る先は長野と群馬の県境、大字と字の住所のあとにいくつも文字がつく山の中。なんどかお邪魔してますが、カーナビの案内は県道まで。そこからが問題で、建物もまばらで入り組んだ別荘地をジグザクに進んだ先の山の家。はじめて連れて行ってもらったとき、パリ時代の仲間たちのメゾン・ド・カンパーニュみたいだと思ったものです。話が逸れましたが、集荷のお願い電話から10分ほどでヤマトさんが到着。住んでいるエリア担当さんなので、週になん度もお会いしてる顔なじみ。送り状を指して、「これで大丈夫かしら?」と、正直な胸の内を申しました。なにしろ受取るご本人が、「まだ一度も宅急便をもらったことないから、わかんない。着くかしら?」とおっしゃるほどでした。ところが来てくださったヤマトさんは私の不安をよそに、ごく普通に送り状に端末を当てていつも通りの事務処理を完了。希望受け取り時間にチェックが入ってないのをご覧になって、「最短で明日の午前中ですけど、どうしますか?」と聞かれて、私はどぎまぎ。山荘の持ち主がいぶかしんでいるほどの山の中に、翌日の午前便が可能だなんて「ウッソー!!!」が「スゴイ!!!!」に早変わり。頼んでおきながらとお思いかもしれませんが、ダメを想定してでも試してみるのが私の信条。ところがここで驚きどころか、さらなる感動がありました。ヤマトさんがおっしゃる「キャッカコンサイ」という言葉に、私の耳がピピピッと反応。「それなに語、どういう字を書くの」とお聞きしましたら、「客貨混載」という四文字熟語でした。すでにご存じでしたら、今回はごめんなさい。素直に自分の無知を認めます。お届け先の親友にはもちろん、その日にお会いした友人や電話をくださった方に、「ねえねえ、ところでキャッカコンサイって知ってる?」とたずねてみましたが、私の周りで知っている方はゼロでした。長距離を走る大型トラックの運転手さん不足と、過疎化が進み経営状態が低迷している地方の公共交通機関とタッグを組むことで相乗効果を狙っての策でした。たとえば、朝夕一便ずつしかないバスの後部座席を仕切って荷台にしての「客貨混載」というわけです。そしてお届け先に近いバス停で、地域の地理を熟知していらっしゃる地元の方に荷物が引き継がれるわけです。「どんな山奥でも大丈夫ですよ。土地勘がある地元の方にお手伝いいただくんで」と、クール便の重さを確認なさりながらさりげなくおっしゃるヤマトさんの横顔に、日本ならではの人間力を感じました。

「客貨混載」の四文字熟語を知ったときの爽快感が、キーボードをたたいている今も続いております。そして同時に、こう確信いたしました。日本だからできる、日本でしかできない素晴らしいシステムにちがいないと。コロナ以来、大手スーパーの配送サービスが、アマゾンや佐川さん、ヤマトさんに加わりました。荷物を満載した無人の配送車が、そこかしこに停車し、または配送品を山と積んだ台車がマンションの前に無造作に置かれているなんて、日本でしかありえない光景なんですよ。置いてあるものはもらっちゃえなんて、日本人は誰も思いませんからね。コロナが明けたら行きたい国のトップがジャパンという外国人が多いのも頷けます。「見上げてみよう 夜の星」、経済活動の低下でお月さまニッコリ。GDP、GDPが下がってもいいとは申しませんが、やっぱり『ジャパン・アズ・ナンバーワン』。こうなったらコロナと仲良く、「エイエイオー!!!!」でいきましょう。