diary日 記 2018 / 06 / 01

増えているMADE IN JAPAN

先月、七分袖のトップスを2枚買いました。今、ちょっとおしゃれなTシャツのことを、トップスと呼ぶんですよ。肌に直に着る薄ものなので消耗しますし、洗い替えのために2枚いると思いました。帰宅して、あらためて鏡の前で着てみましたら、自分でいうのも変ですが、かなり似合っていたので、3枚買わなかったことを悔やみました。同じもの複数枚、一度に買うのを大人買いというそうですが、数年ぶりの大ヒットでした。もう1枚欲しくなって、レシートにあった番号に即電話しましたが、「ありません」のご返事で残念賞。気に入ると同じものばかり着るので、親友たちからは「恥ずかしくないの?」と呆れられますが、まったく平気です。だいたい、モデルさんや元女優でもない普通のオバサンの私が着ているものを、いちいち覚えてくれている人なんていませんもの。ご挨拶をする関係の方は、洋服についても私の少数精鋭主義をご存じのはずですしね。今日はとくに前置きが長くなりましたが、3枚買えばよかったと思ったほど気に入ったトップスのタグを見て、「ヒエッー!」とびっくり。なにに驚いたかといって今シーズンのは、なんとMADE IN JAPANだったからです。ちなみに数年前に大人買いしたトップスは韓国製で、実は着る前に丈と脇と袖口をカットして、ミシンで縫い直したんです。ところが今年のは、ノー・プロブレムの無修正。お値段は以前の韓国製と同じだったのに、買ったトップスが日本製だったことで、かなり得した気分になりました。普段着のスカートは自分で作るので、そのシーズンのおしゃれセンスはトップスの当たり外れ次第なんです。

数年前にも、ドラッグストアや100円ショップの商品に日本製があったので感心したことがありました。日本製のトップスに気をよくして久しぶりに大型100円ショップやドラッグストアを市場調査。爪切りやビューラーなどのコーナーで袋入り小物を点検してみると案の定、かつて中国製に席巻されていた商品がかなり日本製に戻っているではありませんか。私は重度の民族主義者でも愛国主義者でもありません。そうこう考えているうちに、パリで有名ブランドではない、無名のアパレル業者の友人が言っていたことを思い出しました。もう20年も昔の話ですが、市内だけで10軒以上ブティックを持っている彼が私に「アジアやアフリカに発注するより、パリ市内の地下の縫製工場で作ったほうが儲かるんだけどね」と。彼の話を引き合いに出しては短絡的すぎますが、わが国も生産拠点を再考する時期かも。スーパーの野菜コーナーで国内産に手が出るのとは、まったくべつ次元ではありますが、いかがですか?