diary日 記 2017 / 06 / 15

神楽坂に出現した、おしゃれなヴェトナム料理店

神楽坂下から左歩道を上り、毘沙門天の2本手前の路地を入った突き当りに、めちゃめちゃかわいいヴェトナム料理店ができました。と言っても、そもそもこの私のHPでは基本、お店や物の宣伝をするつもりはありませんので、今日は街角描写としてお読みください。アドレスは神楽坂3丁目6-84で、なにを隠そう1年前まで私が住んでいた場所です。店名を見て、まるで『不思議な国のアリス』みたいと納得。その実、店名は「ヴェトナム・アリス」で、知る人ぞ知る往年のフレンチのグラン・シェフ、TVで人気番組だった<料理の鉄人>で名をとどろかせた、『クイーン・アリス』の石鍋シェフがはじめたヴェトナム料理店なのです。10年ほど前、彼のお弟子さんが経営を引き継ぎ、銀座と新宿ルミネに続くここが3軒目。毘沙門天の裏手の、位置的に目立つT字路の付け根に完成した「ヴェトナム・アリス」(略してVA)にフレンチ全盛時代の石鍋さんのDNAが全開だったのには、少々のことでは驚かない私もちょっと感動。VAのエレガント&シックの雰囲気が、神楽坂という町にすんなり溶け込み、道行く人々を立ち止まらせる魅力が漂ってますよ。ヴェトナム料理は米粉の麺なので、昨今人気のダイエット法、私も足しげく通ってます。神楽坂見物のついでにぜひ、VAを覗いてみてください。

ヴェトナム料理はエスニックの代表格ですが、旧フランスの植民地だったおかげでお味はかなり洗練されてます。VAで長く働いているヴェトナム人コックさんが調理し、オーナー他店長さんも飲食のプロ。開店初日は多少ギクシャクしてましたが、日に日に安定したサービスで余裕さえ感じます。本格的なフォーが売りですが、私のおすすめは春巻きと相盛りのビーフンのヴェトナム式つけ麺。それにいたしましてもヴェトナムって、社会主義国の優等生ですよね。支配が中国からフランスになり、第二次世界大戦で一時わが国になり、その後のアメリカとのヴェトナム戦争の一部始終を知っている私たち世代は、1975年のサイゴン陥落で社会主義共和国が誕生して目を白黒させ、あれよあれよという間の経済成長を目の当たりにしました。まるで見てきたように申しますが、かの地に渡航経験はありません。フランス語が通じるフランコフォンでもあることですし、今年はヴェトナムへも行こうかしら。でも、それどころではないかも。先日、10年ぶりにフランス政府観光機構のイベントに参加しました。あくまでも観光行政の便宜上とはいえ、五角形したフランス全土が12に区分されているではありませんか。あれあれ、オーヴェルニュ地方とローヌ・アルプが合併…。たしかに経費削減になったでしょうし、昔からの地方名がなくなったわけではありませんから、大改革には違いありませんがそのうち慣れるでしょう。次回は全土が12に分かれた、フランスの観光行政MAPについてお話ししますね。長靴はいて傘さして、Walking in the rianを満喫しましょう。