アナログ時代に戻りたい

2015/9/1 

今、ふっと気がついたら新大阪行き新幹線の時刻表を検索しはじめて、2時間以上が経過しておりました。スマホが使えない私はガラ系どころか、検索手段はパソコン。そして、つくづく、ぶ厚い『時刻表』時代が懐かしくなりました。同じことが、郵便番号にもいえます。3桁-4桁で、全国の地域別番号が固定しているのですから、ぜひとも『郵便番号帳』を復活させてください。入手に当たって無料でとは申しません。これから一生使えそうなので、一冊千円ぐらいなら出しましょう。PCで検索するより、『郵便番号帳』をめくる方が、だんぜん早いです。それにくらべたらJR全線のダイヤを網羅した『時刻表』は無理かもしれませんね。だとしたら私のようなアナログ人間のために、有料でOKですから生命保険会社のような、肉声のテレホンサービスをお願いできないものでしょうか。デジタル時代が生んだ非効率とでもいいましょうか、たびたびモタモタに巻き込まれて閉口。電気やガスについての問い合わせなど、何から何まで八方ふさがりの四面楚歌。とはいえ、このHPもデジタル時代の賜物。今、私のHP担当のFさんに、ページのモバイル化を進めてもらっております。モバイル化といっても、何のことか私はちんぷんかんぷん。世の中そう考えると、便利で不便な時代になりました。

モノについては、「〇〇がないとできない」とか「〇〇がないと作れない」は極力排除したいと思っております。たとえば、ミシンがなければ手で縫えばいいじゃない。サラダオイルは食べられるのだから、髪につけてもいいはず。中華にとろみをつけるための片栗粉を切らしていたら、慌てないでこっそり小麦粉で代用。どうしても外せないモノもありますが、どうにかごまかすのも芸の内。臨機応変なことでは負けないはずの私が、デジタル社会に完敗宣言。そういえば大学1年で履修したコンピューターの授業で、機種は富士通のFACOMでしたが、マークシートの理屈がどうしても呑み込めませんでした。あの時、助手さんに二進法だと言われても、なんのことやらさっぱりでした。青春のあの日から今日まで私は、コンピューター地獄をさまよっているのかも。ひとつことを45年近く悩めば、それこそコンピューター音痴も堂に入ったものですわ。ショートメールの受信音を聴いて、あわててらくらくホンを耳に当て、「モシモシ」と言う私に呆れながら、「マダムは、いいんじゃないですか」と、私の横で若い親友がにっこり。ほんと私って、恵まれているかも。