新刊について

2013/12/15 

発売を前にして、年内はGSに専念してます。書くことがなくなったわけではありませんが、束の間の……お遊び(笑)。いえいえ、「クッキー缶」をお待たせしてしまっていたので、黙々と生地を捏ねて、丸めて型抜きして、深夜の厨房でひとり童心に返ったようで悦に入っております。本を読むのも、お菓子を作るのもひとりだからこそ、誰かといる時間が楽しい。お客さまに接することが潤滑油になって、原稿を書く手が滑らかになりました。バターが手にしみこんで、ハンドクリームいらずです。

ウキウキするのは恋だけでなく、仕事でもありますよ。新刊のデザイナーさんが、なんと『お金がなくても平気なフランス人…』(双葉社)の単行本でお世話になった方でした。今回の中経出版の担当のFさんからそれをお聞きしたとき、ものすごくうれしかったです。そういえば、あのときのお礼がまだだったと、今の今まで気が回らなかった自分に反省したり喜んだり。お会いしてご挨拶するのが、当面の課題です。それもあって、新刊の表紙にさらに愛着がわきました。人と人の出会いって、不思議なご縁ですね。

もともと本著は、十年後、二十年後の暮らしを豊かにするためというのが主なテーマでした。すんでしまった過去に修正はききませんが、これからのことは今からで間に合います。思い立ったが吉日とはよくいったもので、ぐじゃぐじゃ考えないで善は急げ。これからの人生の明暗を分かつのは、今でしょう。そんな思いをこめて、男女の友情やモノのこと、お金のことや衣食住について書きました。断捨離するなら、心の断捨離。十年、二十年先にも付き合っていたい人と、持っていたいモノだけにこだわりましょう。そんなこんなで、お金を軽んじてはバチが当たると思いながらも、ついつい面白い人とモノだけに足が向いてしまう私。世の中が老齢化しているのは仕方がないとしても、お金があってもつまらなそうな顔をした人がたくさんいますよね。これからは、「お金がなくても平気な日本人」の時代の到来です。お財布についてはポーカーフェイスで、人もモノも本物志向でいきましょう。運命には抗えないのですから、笑顔でいましょうよ。

それでは年の瀬と新年、健康第一でいいことたくさんありますように。
今年もありがとうございました。