絶品ふきのとうチャーハン

2012/3/15 

群馬の親友から、かわいらしいふきのとうを沢山いただきました。春まだ寒い野で、彼女は庭先とおっしゃいますが、土の中から芽吹いているふきのとうの姿を思うと、愛おしさがつのります。いつもは蕗味噌か、エーデルワイズみたいに開いて、小麦粉を軽くはたいててんぷらにします。ところが今回は、ふっと思いついてチャーハンにしてみました。メニューの種類が少ないくせしてGSには、あんがい裏メニューがありますよ。もちろん、突然お出ししたりはいたしません。珍しいものがあったときに、お料理を作るのがご趣味の方に食べていただくわけです。それではここで、ふきのとうチャーハンを実演してみましょう。「だれでも作れる」が信条なのはいつもどおりですが、お味がなんとも奇想天外。

お材料はGSの厨房にあるものですから、キッシュ用の細かく切ったベーコンと卵とご飯。ほかにサラダオイルと、お塩がいります。ふきのとうを掃除して、エーデルワイズになりそうな形のいいものは、てんぷらのお楽しみ用にべつにしておいてくださいね。チャーハン用のふきのとうは、ざくざくに切ります。山菜は灰汁が強いので、切っておくと黒くなってしまいます。ですからフライパンでベーコンを炒めはじめてから、急いでふきのとうを切ります。たっぷりめのオイルでかりかりになったベーコンにふきのとうを加え、ささっと炒めます。全体に火がとおったら強火のまま卵を割りほぐし、熱いご飯をばしゃと入れて、またさっさっさでお塩で調味。ふきのとう独特な大人の香りがご飯にからまり、完成度の高いお味に仕上がります。所要時間は、ふきのとうを炒めてから出来上がるまで2分ほど。採れたてをその場で食べれば、なんでも美味しい? そうおっしゃるお声が聞こえるようですが、ふきのとうチャーハンは格別。タラの芽の裏メニューもありますから、ご期待ください。食べ物ネタが続いているので、次回は哲学にしますね。