ガーデニングが仏ではなくて英国なわけ 2011/5/15 

昨年末にいただいたヤドリギを外に飾って以来、GSの表に生花が絶やせなくなりました。それに切り花も外においたほうが、だんぜん長持ちします。この数日、大輪の芍薬が咲き誇るようすは、ガラスの内側からみても恥ずかしいほどでした。といっても生花は大枚はたいて買ったものではなく、母の日もございましたし、ほとんどがもらいもの。今の芍薬はおまけで、自宅用の鉢植えをご近所の<花豊>さんで買いましたら、淡いピンクのを5本もつけてくださいました。それが咲きに咲いて花が満開をすぎ、ついに直径16pまで大きくなりました。さてさて、そんなおり、GSにいらした読者さんから、こんなご質問を受けました。
「フランスには有名なフラワー・アーチストがたくさんいるのに、ガーデニングの本場が英国なのは、なぜですか? 」
たしかに、エミリオ・ロバやクリスチャン・トルチュなど、仏人アーチストはいますが、ガーデニングとなると、・・・・。

やや下火になりましたが、ブームになる以前からガーデニングといえばイギリスが本場でした。パリ郊外のモネの家の庭園も素敵ですが、英国式庭園とはちがう。ドーバー海峡をわたっただけで、花模様も両国で趣がまったく変わります。どこが、どうちがうかといえば、英国式があくまでも野趣にこだわるのにたいして仏式は、左右均衡のシンメトリーを重視。アングロサクソンとラテンの民族性という見方もありますが、私たち日本人の感性をもってすれば庭は、自然重視の英国式がしっくりしますよね。綿プリントのリバティーとソレイアードのちがいといえば、おわかりくださるでしょうか。それになによりも、自然流でしたら素人の私たちにも手が出せる気がします。パリっ子に親しまれているリュクサンブール公園の草木はプロの庭師の職人技ですが、バーネットの『秘密の花園』なら、できる気がします。どんなことも、May beとかYou can といった可能性のあることが、うれしいですもんね。