ミケランジェルがやってきた 2011/4/15 

三毛猫のほとんどがメスだということ、ご存じでしたか? 私の住んでいる神楽坂は、のし歩くノラ猫が町の風物詩のひとつになってます。嵐の聖地のつぎはノラ猫かといわれそうですが、だとしたら猫が先。半ノラというやつで、餌をもらっている猫が町中にたくさんいる。じゃなくて、ご近所さんがノラ猫に餌をあげている。人気のない路地裏で、それも深夜の2時とか3時に、パジャマ姿でふうらふら。右手にお箸、左手に餌の入った小鉢を持って猫と対話する女性の姿を、どうぞご想像ください。そんな時間に外をほっつき歩いている、私のほうが不気味ですか? 猫ママの彼女たちは不気味どころか、大都会に珍しい、むしろ微笑ましい光景です。猫に餌を上げている深夜の猫ママの話を聞きつけた友人が、「僕も神楽坂の猫になりたい」といいましたが、私も同感。動物に転生するなら、猫がいいかしら。親鸞といい、今日は神がかってますがご心配なく。

そんな猫天国の神楽坂の、狭小住宅の私の家の、それも私の部屋の幅20センチのベランダに、近ごろよく三毛猫がきます。おでぶな彼女をミケランジェルと名付け、毎朝ごあいさつ。最初のころはナイロンのカーテンを開ける音で、逃げられてました。最近はガラス戸を開けても、私の目をジーッ。このページ用に写真を撮ろうと試みましたが、デジカメを向けるとぷいと逃げてしまう。次回の更新までにミケランジェルを餌でつって写真を撮りますね。もっとも、成功すればのはなしですが。

ミケランジェルという名前の由来は、もちろんミケランジェロです。バチカンの『最後の審判』や『ピエタ像』で知られる天才と一字ちがいだと知っても、驚喜するような彼女ではありません。GSのご常連、『猫びより』(日本出版社)の矢崎さんがくださったフードに、はたしてなびくでしょうか、ご期待ください。