真夏のパリ 2009/08/01 
涼しくて、パリにいる間はまるで避暑気分でした。三食おやつ付きでもよく歩いたので、食べ過ぎた感じはしていません。GSのスタッフのヒロコちゃんとマサノちゃんの興味は、なんといってもお菓子屋さん。お菓子屋さんめぐりをメインに、パリ観光に勤しんだ五日間でした。

こんなに人の出が多かったかしたらと、行く先々で私の驚きはやみませんでした。ヴァカンスに発ったパリっ子と入れちがいに、外国から大勢のツーリストがやってくるのですから当然です。わさわさしながらも外国人同士の気安さでしょうか、あたりに緩慢な空気が漂っているようでした。

二〇年ぶりに、エッフェル塔のてっぺんまで昇りました。夜の九時を回っていたので二時間ですみましたが、昼間なら待ち時間はもっととか。ヴェルサイユでは宮殿見学の長蛇の列を横目に、ミニトレインに乗ってマリー・アントワネットのプチ・トリアノンへ。訪れるたびに充実する庭園は、さすが観光王国。ルーヴル美術館、サン・マルタン運河にパンテオンetc.と、盛りだくさんのコースに有能なガイドぶりを自画自賛する私でしたが、二日目の深夜にふっと、こんな反省をしたのでした。観光バスに乗っているわけではないのですもの、通り過ぎるだけではなく、もっとゆっくりしましょう。翌日に行きたいエレガントなお茶処を思い描きながら、心地よい眠りについたのでした。

先回、この頁でお知らせした、読者さんとのパリの待ち合わせはどうなったとお思いですか? 最終日の夜十時、サンジェルマンの有名カフェの<レ・ドゥー・マゴ>で、めでたくお会いできました。デ・プレの交差点に面したテラス席が理想でしたが、七人が座れるお席を探して店内に。時間切れの感、なきにしもあらずでしたが、パリ旅行を飾る思い出のひと時になりました。ここしばらく、パリの面白いお話をお聞かせいたしますね。