元気な男性のオバサン化現象 2009/03/15 

ホワイトデーの今日、差し上げなかったチョコレートのお礼を、与儀さんがGSに持ってきてくださいました。与儀さんは吉祥寺を本拠地にする、<劇団め組>の演出家で座長でオーナー。ご自身も俳優さんだったそうで目立つこと、おしゃれな中年ボーイといったところでしょうか。

親友で愛犬家のヒロミさんに誘われて、<劇団め組>の幕末維新物を観たのが、与儀さんとの出会いのきっかけでした。はじめて観たお芝居がよかったから、与儀さんにお会いしたいと思った。横柄なやつだと思われるのを覚悟で申しますと、私のようなフリー稼業の人間は、公私の区別がありません。その人の仕事と人となりが、表裏一体の関係なんです。もちろん私の場合も、私が書いた文章が私のすべてです。見かけによらずピュアな与儀さんが、GSでウェイトレスをしていた私に、こうお聞きになりました。

「どうして女性ばかりが、こんなに元気なんですか?」

たしかに私たちおばさんは、元気です。でも女の元気は、今にはじまったことではありません。種の保存の法則に則って、などと、わかりきったことをいってもつまらない。なんといっても、お答えする相手が与儀さんですもの。

「お友達とのランチ、観劇や町歩きなど、時間のある女性たちばかりが目につくだけですよ。でも大丈夫、これからは元気な男性もふえますよ。仕事モードがオフに切り替わったおじさまたち男性が、いっせいに町に繰り出す時代の到来です。そうですよ、いかに素直にオバサン化するかが、これからの男性の課題ですね」と、しばし神楽坂のマリアになりました。