シャンソンにしました 2008/11/01 

この秋からGS二階のBGMを、クラシックからシャンソンに変えてみました。ジョルジュ・サンドにちなんでショパンや、ときにサティを流していたのですが、今はがんがんのシャンソンです。パリ時代によく聴いたCDですが、どれも空前のメガヒットだけのことはあります。わが国でシャンソンというと「枯葉」のイメージがあるせいか、暗くしっとりした印象ですがとんでもない。ジュリエット・グレコが歌うと「枯葉」も、激しい愛の歌です。

シャンソンにしたきっかけは、この秋のパリ旅行。滞在の一日に日帰りでいった、ノルマンディー地方のドーヴィルという町でのことでした。海岸を歩きながらヒロコちゃんに、そこが舞台になった「男と女」という映画の話をしました。東京に帰ってすぐ、自宅からCDを持ってきて、「男と女」の主題歌をかけてみたのがはじまりでした。

「バラ色の人生」が流れると、ピアフは名前しか知らない世代の方にこっそり、「歌っているの、ピアフですよ」ってお教えしましょう。シナトラが歌った「My Way」は、実はフランス生まれ。カップを洗いながら、思わず下を向いてしまうのが天才ゲインズブールとJ-バーキンのデュエット。愛をささやきあうふたりのセリフは、演技の域を超えているんですよ。激しすぎて、ついついお客様の反応が気になる(笑)。まあ、おとなぽっくって、ときにはいいけれど。

ほかに永遠のジャック・ブレルやミレイユ・マチューなど、さすがです。フランス人のお客さまに「古すぎるかしら?」とたずねたら、「フランスでは今もみんな聴いてますよ」の答えが返ってきたのでひと安心。どれも一度は聴いたことがあると思うほど、みなさんがご存知の曲ばかりですよ。