「どうしたら、どこに行けばフランス人とお付き合いできますか?」

たまに、こんな質問を受けます。単刀直入にそう聞かれますと日ごろから好奇心が旺盛な私は、なぜフランス人がよくて日本男児ではイヤなのか、露骨に興味がわきます。

そんな人生相談にいらっしゃるのは、良識派とおぼしき三十代なかばの女性がほとんど。中にはカナダやオーストラリアで、モロッコやアルジェリアの男性と暮らした経験をお持ちの方もいらっしゃる。ですから見た目だけで外人男性に憧れているわけではなく、フランス的なエスプリを感じさせてくれたカレが忘れがたい。そしてせっかくフランス語も少しは喋れるようになったことだし、今度は旧植民地の男性ではなく本国フランスの男性がいいと思ったわけですから、ある意味で賢い(笑)。

そんな彼女たちに対する以前の私の答えは、ただひとつでした。あえて過去形にした理由を、後ほどお教えしますね。ただひとつの答えを先に申しますと、「あなたもフランスに行けば結婚できる」でした。彼の地でたった独り、心細い思いをしているあなたにとって、親切にしてくれる現地の男性の存在は絶大のはず。素直でキュートと評判の、異国情緒満点のジャポネーズが頼もしいフランス男性を虜にするのは時間の問題。地位も名誉も、学歴も財産も、遠く日本を離れて地球を半周してしまえば、まったく無意味ですしね。

ところが、「あなたもフランスに行けば結婚できる」と力説していた私がここにきて、いとも簡単にその主張を改める羽目になったのです。「なにもフランスまで行かなくても、東京にいてフランス人男性とお近づきになれる」といえる場面に、出会ったからです。場所は港区の溜池山王のカフェ・ブラッスリー。夜の10時以降の、オ・バカナルです。各国のビジネスマンに混ざり、フランス人が大集合。フランス人男性とお付き合いしたい方は、ぜひトライしてみましょう。