「新内横丁」の楽しい仲間 2007/08/01 

「ジョルジュ・サンドって、どんなサンドイッチですか?」
お客様にそうたずねられたのがきっかけで、サンドイッチをメニューに載せることにしました。その名もズバリ、ジョルジュ・サンドです。
「それならば、自家製のパンを焼きましょうよ」と、二人いるパティシエールのお姉さん格の真弓ちゃん。さっそくパン生地を捏ねはじめたところに、なんともタイミングよく厨房にお客さまがありました。道を挟んで勝手口がある、美味しい創作料理「今彩」のオーナー兼シェフの熊谷さん。「全粒粉のパンなら、○○を使うといいよ」とアドバイス。おかげで固いけれども、噛むほどに味わいのある立派な全粒粉のパンのできあがり。

しばらくすると、お隣の宝石職人工房「ガル」の青原さんがいらっしゃいました。「カトル・カールを二本、包んでくれますか」と、お客さまにお持ちになるお土産をご注文。アシスタントの女性が絶世の美女で、奥様まで超美人というのが、新内横丁の七不思議のひとつ。あと六つの不思議については、追々お聞かせしますね。

道に面したガラスの扉越しに、私たちに手をふる笑顔のおじさまがいます。道の奥の焼き鳥「ルージュ」のご主人です。スーツ姿で決めていらっしゃることが多く、脱サラ成功組みの代表。フランス語の店名にふさわしく、おしゃれな焼き鳥屋さんなんですよ。新内横丁をさらにフランスっぽくしているのが、「ラ・マチエール」。お料理もさることながら、シェフとメートル(支配人)がそろってボー・ギャルソンなのが特記事項でしようか。「新内横丁」という名称の由来については「ルージュ」の前、「ラ・マチエール」のお隣で路地奥に、新内の師匠で人間国宝がお住まいだからなのです。