もう一度、あの夢の続き 2007/02/01 
アナログな私に代わり、このホームページを陰で支えてくださっている渡邊文子さんから、嬉しいメールをもらいました。ここにきて一日平均、3千ヴューもあるんですって。重版の最短記録といい、エッセイスト冥利につきます。エッセイは健康でありたいと願って食べる、サプリメンと同じ。元気になりたい人にとってエッセイは、読むサプリメントだと思っているからです。

<あなたも作れるお菓子を買って>以来、私のアドレスに全国からお便りが届きます。そこでこれから、このプロジェクトをもう少し詳しくお話してみましょう。肝心の開店計画が未定なので、夢の続きということにしましょう。“私のケーキ屋さんで働いた女性に、地方に戻って同じようなケーキ屋さんを開いてほしい”と書いた部分の補足です。親友の男性との、こんなやりとりを聞いてください。

彼:コンビにもない田舎で、ケーキ屋がやっていけるのかな。
駅前に不二家があったらまだいいほうで、なんにもないんだよ。
私:コンビ二がなくても、女の人は軽自動車に乗ってるでしょう。軒先にショップを作って家庭用のオーブン置いて、おしゃれなテーブルと椅子を用意して。家賃がいらないんだからコーヒー100円にしたら、お客さん来てくれるでしょう。焼き菓子なら数日は大丈夫だし、子供がいても無理せずにできるでしょう。
彼:それなら、できるかな。

やり甲斐は、自分で作るもの。マスコミにもてはやされている東京のカリスマ・パティシエは華やかなようですが、高い家賃と人件費にしのぎを削るうちに人気は下降線。少子化を嘆きながら、人間の情緒を無視した高層マンション建築を歓迎する都政の愚に似ている。「美しい日本」が聞いて呆れますよね。地方の活性化などとおこがましいことをいっているのではなく、私たち一人ひとりの幸せが大切だと思うわけです。